余生を新天地で送るシニアの教え。映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』

映画(旧作レビュー)
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映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(2013)を観ました。

英国人のシニア7人が、インドのわけありホテルで次なる人生を送りはじめる物語です。

 

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新天地インドで、静かに老いてる場合じゃない

インドが舞台のこの映画。

映画内でも誰かが言っていたように、インドは色彩感覚が鮮やかで、なんだか刺激的でもある。

街は騒がしかったり混雑してたり
人々はなんだかテキトーなところもあるけど明るい気質で
子供がたくさんいて
とにかく賑やかな雰囲気。

祖国イギリスで「老後の生活を誰かに決められ、閉塞していく」ような不安や不満を感じていたシニアたちにとっては、今までの環境とはまるでちがう、まさに新天地・インド

慣れない環境の中で、7人は静かに老いてる場合ではなくなります。

7人のシニアがどんなふうに暮らしそして変わっていくのか、それぞれのドラマが描かれていた作品でした。

 

アウェイな地で行動・冒険するかどうかを分ける要素?

人間、アウェイな場所での過ごし方には、個人の性格やマインドが色濃く出てしまうものかと思います。

映画内で、現地に自然ととけ込んでいく者もいれば、現地に馴染めなくて閉じこもりがちになる者もいました。

 

行動を起こしていたキャラクターたちは、おしなべて「動機」を持っていた人たちでもありました。

「お金がないから働かなくてはいけない」、
「ステキな異性にめぐり会いたい」など。
「会いたい人を探すため」に毎日役所に通う登場人物もいました。

知らない地に行ってこもりたくないのであれば、何か動機を無理やりにでも作ってみるのがよさそうです。

 

「動機」=「満たされない何かがある」ということかもしれませんが、「満たされてないならそれはまだ途中なのであり、何事も最後は大団円だ」という教えがこの映画にはあります。

それは映画のラストで、主人公のナレーション的なセリフとして語られていたので、この作品で特に伝えたかったことなのかもしれません。

“何事も最後は大団円” 主人公イヴリンのラストのセリフ全文

映画のラストで、主人公のイヴリンがモノローグ(相手なしに一人でしゃべるセリフ)として語っていた言葉です。

リスクを嫌って冒険を避ける者は 何もせず、何も得ない
未来は現在と違う
分かるのは それだけ
人が恐れるのは現在そのままの未来
だから変化を尊ぶのよ
誰かが言ってたわ “何事も最後は大団円”
不満がある時は覚えておいて まだ途上なのよ

↓英語バージョンも掲載

But it’s also true that the person who risks nothing, does nothing, has nothing.
All we know about the future is that it will be different.

But perhaps what we fear is that it will be the same,
so we must celebrate the changes,
because, as someone once said, everything will be all right in the end,
and if it’s not all right, then trust me…
it’s not yet the end.

 

何事も最後は大団円」(Everything will be alright in the end.)は、映画内でホテルの支配人のソニーが言っていた言葉です。インドのことわざだそうです。

大ヒットインド映画の「きっと、うまくいく」(All is well)とも通じるような言葉です。

歌って踊ってが日常の近くにあるインド人が言うと、しっくりくる。

何事も最後は大団円。いま満足してないならまだ「途上」なんだよと。

 

新天地で過ごしてみるとき、必ず変化はあるもの。

それでなくても、日常の中でも唐突な変化が起こる可能性は常にある。イヴリンも「未来は現在と違う。分かるのはそれだけ」と言っていたように。

変化を恐れるのではなく尊べたら、それはもうしめたものですね。

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