『サンセット大通り』のラストシーンは定期的に観たくなる

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映画の中の好きなシーン・印象深いシーンってのは、いくつかあります。

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「ジュラシック・パーク」

たとえば、『ジュラシック・パーク』のラストシーン。

 

ティラノサウルスがほえてジュラシックパークの横断幕がはらりと落ちるシーンがあります。

 

惨劇の幕引きを暗喩しており、また、ティラノサウルス御大の見せ場でもある、秀逸なシーンです。

 

これぞクライマックス!的なクライマックス。

 

最初にこのクライマックスシーンを観たときは、クール過ぎて鳥肌モノでした。

「時計じかけのオレンジ」「2001年宇宙の旅」

それから、好きなシーンというより印象深いシーンとして。

 

映画『時計じかけのオレンジ』の前半部分。

 

主人公アレックスが仲間を華麗に川に落とすシーンがあります。

 

クラシック音楽がバックに流れながら、スローモーションで事がおこなわれます。

 

このシーン、やってることはダークなのに、印象としてはすこぶるポップです。

 

アレックスは真性に「ヤバい」人で、ポップに非行・悪行をこなすのが平常運転という感じです。

 

アレックスはクラシック音楽が大好きという設定ですし、あの軽快なクラシック音楽の中でのエレガントな蛮行はアレックスの精神状態そのものな感じがします。

 

ともあれ、印象に残るシーンでした。

 

ちなみに『時計じかけのオレンジ』は、カルト的人気がある作品です。

 

『時計じかけのオレンジ』と同じ監督つながりで、『2001年宇宙の旅』という名作映画があります。

 

『2001年宇宙の旅』にも、印象深いシーンが詰まっています。

 

個人的には特に人工知能コンピューターのハルが印象的でした。

「サンセット大通り」

好きなシーンや印象深いシーンは、何回も繰り返して観たくなります。

 

私が定期的に観たくなる映画のワンシーンのひとつで、最近よく再生するのは、『サンセット大通り』のラストシーンです。

 

元大女優の「執念」をビシビシ体感するラストシーン。

 

映画史上に残る名シーンです。

 

↓※ネタバレあります

世間から忘れ去られたサイレント映画時代の大女優、ノーマ・デズモンド。中年となった彼女自身はまだ大スター気取りで、映画界に華麗に復帰できると信じている。が、売れない脚本家の男と出会ったことで徐々に現実を知ることになる。次第におかしくなっていくノーマ・デズモンドは、ある日、愛憎のもつれから脚本家の男を殺してしまう。新聞記者たちがカメラを持って彼女の屋敷に集まるも、精神が崩壊していたノーマ・デズモンドは撮影用カメラだと思い込み、「ようやく私の映画を撮るときがきたのね」と喜ぶ。

 

ノーマ・デズモンドの勘違いぶりに周囲がぽかんとする中、彼女は「デミル監督。クローズアップいくわよ」と、ひとり映画撮影を進めます。(デミル監督はその場にはいない=妄想)

 

何かに取り憑かれたような形相でノーマ・デズモンドがカメラに寄って寄って画面がぼやけてTHE END。

 

というシーン。

 

初めて鑑賞したときは、「え?」って感じで、思わず最後のシーンを巻き戻してもう一回観たのを覚えています。

 

「え?」と思ったのはその顔についてです。顔芸といってもいい表情でした。

 

かつての大女優であり気品とプライドは一丁前以上の役柄であるところに本気の顔芸をぶつけてくるんで、もう鬼気迫るというか、圧巻でした。

 

何度か観ると笑けてきます。面白いというよりは、すごくて笑ってしまう感じです。

 

笑いのほかに、かなしさ・あわれさもまとっていて、なんかとても「濃い」。

 

10秒ほどのクライマックスシーンに大女優の生き様を見ました。

 

ストーリーあってのあのラストシーンですが、すべてはあのラストシーンのための前座だったと思えるような、それくらいの集大成感があります。

 

最後にすべてをかっさらっていったノーマ・デズモンド。を演じるグロリア・スワンソン。

 

グロリア・スワンソン自身が実際にサイレント時代の大スターだったので、説得力がハンパない。

 

あの味、すごみ。ラストシーンを観ただけでも「この映画を観てよかった」と思えます。

 

名作だ。

 

 

 

ところで、「グロリア・スワンソン」って名前は、そこはかとなく大女優風味な感じがします。

 

グローリー(glory:栄光)と、スワン(swan:白鳥)の響きが入ってるからでしょうか。グロリア(gloria)自体にも「栄光の賛歌」って意味があるみたいですし。

 

日本でいったら白鳥麗子的なイメージ。

 

グロリア・スワンソン。芸名なのかと思ったら本名です。

 

スワンソン姓はあまり聞きませんが、『ジム・キャリーはMr.ダマー』のヒロインっぽい女性(空港にスーツケースを置いていく美しい婦人)の役名がメアリー・スワンソンでした。メアリーの役柄がそうであったように、「スワンソン」姓は裕福とかそんなイメージです。

 

(追記:映画『グロリア』の主人公のあの女性も「グロリア・スワンソン」なんですね。偶然知ってビックリ。『グロリア』は、『レオン』の元になったといわれている映画で、主演のジーナ・ローランズがマフィア相手にガンガン戦います)

「何がジェーンに起こったか」

『サンセット大通り』に似た設定の映画で、『何がジェーンに起こったか』という映画があります。この映画も傑作でした。

 

主人公・ジェーンはかつて子役として一世を風靡しました。中年になったジェーンは世間からとうに忘れられるも、本人は再びショービズ界にカムバックすることを望んでいる……という、『サンセット大通り』とほぼ同じ設定です。

 

ジェーンも、映画のラストで狂います。

 

浜辺で人々の視線を浴びるジェーン。それは好奇の目・白い目といった類のものなんですが、当のジェーンは「みんなが私に注目してるわ」とウキウキわくわく、少女のようにクルクル回って喜びを表現します。

 

近くには本人が関与している遺体が転がり、一寸先には闇が待っている中、本人だけが自分の世界でバラ色に染まってるっていう、ノーマ・デズモンドと同じ境遇ですね。

 

ノーマ・デズモンドもジェーンも執念がすごい。

 

スポットライトを浴びたい、輝きたい、みたいな執念。

 

そんな執念が果たされるシーンは、やはり迫るものがあります。

あとがき

今回この記事を書くにあたって、『サンセット大通り』の該当シーンを何回か観返しました。

 

いまだ飽きず。

 

ただもうすごい。

 

定期的に観たくなるんだよな。

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