音楽っていいですね。『すばらしき映画音楽たち』を観てきました

すばらしき映画音楽たち 映画(映画館で観た)
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ドキュメンタリー映画『すばらしき映画音楽たち』を観てきました。

 

映画って本当にいいものですね」のトーンで「音楽って本当にいいものですね」と感じた映画でした。

 

音楽のすばらしさに改めて触れることができます。

 

そして映画の中での音楽の重要性に改めて気づかされました。

 

内容紹介

ハリウッド映画の数々を彩ってきた音楽が、どのように生まれるのかをひもとくドキュメンタリー。スティーヴン・スピルバーグとジョン・ウィリアムズのやり取りにより『E.T.』の音楽が誕生する瞬間の貴重な映像や、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのハンス・ジマーをはじめジョン・デブニー、レイチェル・ポートマン、マイケル・ダナら作曲家たちへのインタビューにより構成。監督は新鋭のマット・シュレイダーが担当する。

(引用元:シネマトゥデイ

 

 

映画や音楽の関係者、そして映画音楽を作っているご本人たちのインタビューが盛り込まれています。

 

映画音楽の歴史や、映画音楽制作のプロセス、クリエイターたちのこだわり・想いなどが熱く語られています。

 

また、脳を研究してる(?)女性の科学者も登場し、科学的な観点からも映画音楽をひも解いています。

 

興味深かったのが、映画上映中の観客の目の動きの話です。

 

2時間近くの上映の中で、観客の視点は2万回以上動いているそうです。

 

視点の動きは適当なわけではなく、観客たちの視点は同じ動きをしている(動かされている)んだとか。

 

その誘導の一端を音楽が担っているわけです。

 

映画音楽は、作品の方向性を補完する機能があり、さらには彩りをそえて雰囲気を盛り上げてくれます。

 

音楽がダメならその映画作品もダメになる」とインタビューで語っていた関係者もいました。

 

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映画の中での音楽の重要性

映画音楽がいかに重要か、『すばらしき映画音楽たち』の中でちょっとした実験がおこなわれました。

 

実験の対象となったのは、『サイコ』のシャワールームでの殺人シーン。

 

あのシーンの音楽は日本でもとても有名で、テレビ番組でよくワンポイント的に使われたりしています。

 

例のシーンを、音楽ありバージョンと音楽なしバージョンを流して「比べてみた」的に実験してました。

 

音楽があるとないとではやっぱり大きくちがいました。

 

音楽がないと味気ないというか。

 

音楽が流れると、とたんに恐怖と緊張に包まれた雰囲気になります。

 

映画音楽は様々な感情を肥大化させてくれます。

 

当映画『すばらしき映画音楽たち』の中では、1933年の初代『キングコング』についても言及がありました。

 

「音楽がないとキングコングが作り物っぽく見える。作り物なんだけどさ。音楽が付くとこわくなるだろ」みたいに語られていました。

 

ちなみに1933年『キングコング』では初めてオーケストラ音楽が映画で使われたそうで、映画音楽における記念碑的な作品の一つになっているようです。

 

映画音楽の歴史についてもう一つ話すと、サイレント(無声)映画時代には、どんな小さな映画館にも演奏家が常駐していて、オルガンで曲を奏でていたとのことです。

映っていた当時のオルガンを見ると、鍵盤が四段あってエレクトーンみたいな感じでした。

このような感じの4段の鍵盤

 

昔は映写機の音がさわがしく、その音を消すための音楽でもあったようです。

そういった作用はあったにしてもやはり映画をより盛り上げる作用もあったので、映画音楽は時代とともに進み、現在でも効果的に使われています。

 

個人的には『時計じかけのオレンジ』は、音楽の効果によってさらに魅力が増した作品に思えます。

主人公が犯罪やそれに近い行動をおこなっているシーンで、軽快なクラシック音楽が流れ(主人公はクラシック音楽が大好き=まさに主人公の脳内を表したもの)、いかに主人公の頭がイカれてるかが感じ取れます。

ダーティーだけどポップで優雅。

主人公が仲間を川に華麗に落とすシーンをたまーに観たくなるんですが、これは音楽の影響が十二分にあります。

 

映画における音楽は欠かせない重要な要素です。

 

『すばらしき映画音楽たち』には数多くの名作映画が出てくる!

『すばらしき映画音楽たち』には、映画音楽をひも解く上でたくさんの名作映画が出てきたので、映画好きとしては楽しめました!

 

私のお気に入りの映画も出てきました。

 

『マッド・マックス 怒りのデスロード』、『猿の惑星(オリジナル版)』、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ジュラシック・パーク』など!

 

特に『マッド・マックス 怒りのデスロード』の映像が流れた瞬間は興奮しました。カーッと血行がよくなって、思わずこぶしを握りしめていました。

 

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ほかにも、『ロッキー』『007』『未知との遭遇』『トランスフォーマー』『俺たちに明日はない』『欲望という名の電車』『アメリカン・ビューティー』『シザー・ハンズ』など、新旧織り交ぜた50個くらいの映画が紹介されていました。

 

『続・夕陽のガンマン』も出てきてました。

この作品はクエンティン・タランティーノ監督がオールタイムベストに選んでるのでいつか観たいとは思ってるんですが、いまだに鑑賞できていない作品です。

『続・夕陽のガンマン』の音楽も有名な曲だったんですね。聴いたことのある曲でした。

馬のいななきっぽくもあるキャッチーな部分(音階でいうと「ミラミラミ~」っぽい感じのところ)は耳に覚えがあったんですが、あれですね、ポケモンスナップのギャラドスが出るステージで耳にする音ですね。(このネタが通じる人はどのくらいいるのか……)

 

あと、『E.T.』も出てきました。

映画の映像だからか、30年前の映像にもかかわらずクリアな画質でした。

少年たちが自転車で空を舞うシーン、そしてラストのE.T.とのお別れのシーンが音楽とともに流れたんですが、それだけで涙がツーと出てきました。

でも最後は「これは悲しい別れじゃないんだ」と少年の気持ちを表す壮大な音楽がかかって、観てる私もエネルギーがみなぎり、「ああ、やっぱり映画音楽って凄い」と思わされました。

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『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』が出てきたときには瞬時に冒険モードになりました。さすが、すごくキャッチーです。

 

『めまい』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』の音楽も印象的でした。

 

『パイレーツ・オブ・カリビアン』の曲は「オーケストラで弾くレッド・ツェッペリンだ」と評されていていました。

 

あと、『ミニオンズ』の音楽をオーケストラで収録する場面が映っていたんですが、「音がそろい過ぎててなんかしっくりこない」として、あえて弦楽器の弓を取り払って指で弾かせていました。

その曲は指で弾いたほうが明らかに良くなっていました。すごい。

 

それから映画作品ではなく映画会社に関する小ネタも紹介されていました。

20世紀FOXのオープニングクレジットのあの印象的なファンファーレ音楽は当初ボツになりかけてたっぽいです。

とてもキャッチーで今でこそ「20世紀FOXといったらコレ!」というインパクトがあるので、不採用の声があったことに驚きです。

 

 

 

このような感じで、映画音楽に関するいろいろな情報を知ることができるドキュメンタリー映画です。

 

最後はジェームズ・キャメロン監督が出てきて、『タイタニック』の音楽に関する履き違えエピソード(スケッチシーンに関するエピソード)を披露してくれて、オチ的な感じもあったり。

 

映画音楽のみならず創造することのワクワク感みたいなのを改めて感じ、プロアマ問わず「物をつくる」人には刺激になるであろうドキュメンタリー映画です!

 

やっぱり凄いジョン・ウィリアムズ!

『すばらしき映画音楽たち』の重要なキーワードの一つと言ってもいい「ジョン・ウィリアムズ」氏。

 

氏の名前が何度か挙がっていました。

 

映画マニアではない私でも知っていた映画音楽界の巨匠です。

 

もう誰もが認める天才ですね。

 

ジョン・ウィリアムズは以下のような映画音楽を手がけています。

スター・ウォーズ
インディ・ジョーンズ
E.T.
ジュラシック・パーク
ジョーズ
スーパーマン
ハリー・ポッター

などなど、まだまだ有名作品の音楽をたくさん作っています。

 

私は何の曲だったかは忘れたんですが、いいと思う映画の曲があって、「こんないい曲を作曲したのは誰なんだろう」と調べてみたらジョン・ウィリアムズで、彼はほかにも有名な映画の曲を作っていたことを知り、「すごい人だ!」とその名を記憶するに至りました。
(名曲が多過ぎて、彼を調べるキッカケとなった曲は忘れてしまいました……)

 

ジョン・ウィリアムズはスピルバーグ監督の映画音楽を担当することが多いです。

 

『すばらしき映画音楽たち』の中では、スピルバーグ監督と一緒にインタビューに応じている映像が流れてました。

 

スピルバーグは年上のジョン・ウィリアムズに軽口を叩ける感じで、でもその才能を認めていて信頼しているのが伝わってきました。

 

映画『ジョーズ』もスピルバーグ×ジョン・ウィリアムズのタッグなんですが、ジョーズのあの曲、「ダーダン……ダーダン……ダーダンダーダンダーダン……」は、秀逸ですね。

 

圧倒的な「来る……!」感。

 

2音で徐々にテンポが速くなっていく構成です。

 

電車の発進などのように、まっすぐ迫りくる感じがあります。

 

2音ということに当初スピルバーグは「冗談だろと思った」と笑って語っていました。

 

でも『ジョーズ』を観ていない人でもジョーズの曲は知っていますし、「あの曲が流れたらサメが現れそう」なぐらい、人々の潜在意識にググッと染み込みました。

 

 

 

スピルバーグ×ジョン・ウィリアムズ作品は本当に名作が多く、いくつかの作品が『すばらしき映画音楽たち』の山場のようにピックアップされてました。

 

『インディ・ジョーンズ』の「パーパパッパー♪」の音が映像とともに流れたときには、ワクワク感がよみがえって、また映画を観たくなりました。

 

『ジュラシック・パーク』の恐竜初登場シーンも音楽とともに流れました。あのシーン、初めて観たときは恐竜のCGのリアルさもあって本当に「うわ!」と感動したものです。

『ジュラシック・パーク』の曲の収録時、演奏していたオーケストラのメンバーは「これはすごくいいものが出来上がった!」と確信を共有する感覚があったそうです。

ジョン・ウィリアムズの曲ではしばしばそういうハイ次元なことが起こるらしく、いかにジョン・ウィリアムズの音楽がすばらしいかの証拠だと思います。

私はたまに『ジュラシック・パーク』の曲が聴きたくなります。

聴くとするならバスで移動してる最中に聴くことが多いのですが、これは自分も乗り物に乗ってパークを周遊する追体験なんだなと今気づきました。

 

映画音楽は、映画の世界観を広げてくれます。

映画音楽を聴くによってスクリーンで感じた興奮や感情をよみがえらせてくれます。

映画音楽、本当にすばらしですね。

 

ちなみになんですが、個人的には、『インディ・ジョーンズ』と『ジュラシック・パーク』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の曲は類似性がある感じがしてて(あとちょっと『スター・ウォーズ』も)、なのでこれらの曲は全部ジョン・ウィリアムズが作ったのかと思っていました。

しかし『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、ジョン・ウィリアムズの曲ではありませんでした。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の作曲者はアラン・シルヴェストリです。彼も様々な有名映画音楽を生み出しています。

 

数々の名曲を生み出したジョン・ウィリアムズ。

 

彼本人のインタビューでは、「長い時間をかけて、これだと納得できる音になるよう突き詰めている」と語っていました。

 

天才が突き詰めてくれた結果のすばらしき映画音楽たちってことですね。

 

ということで今回の映画レビューを終わりにします。

 

あとがき

今回の感想はいつもより長くなってしまいました。

 

それだけ情報密度の濃い映画だったということで。

 

公開終了ギリギリでなんとか観ることができてよかったです!

 

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