スターバックスの名前の由来について
大手コーヒーチェーン「スターバックス」の名前の由来は、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』からきているというのは知っている方は知っていると思います。
『白鯨』の中に、スターバック一等航海士というコーヒー好きな登場人物が出てきます。
スターバックスの創業者の一人が作家だったとのこと。
文学とコーヒーの要素を打って出したのですね。
それは今のスターバックスが持つ雰囲気にも現れている感じがします。
ウィキペディアのスターバックスの名前の由来の項目を見てみたら、第一候補は「ピークォド号」であったと書かれていました。
「ピークォド号」は、スターバック一等航海士も搭乗していた捕鯨船の名です。
しかし退けられ、店の名前はスターバックスとなりました。
日本ではスタバの略称で親しまれています。
略称が普及するとより親しみが増しますね。
日本人にとっては言いにくい「ピークォド」よりよかったのではないかなと。
英語にしてもピークォドよりスターバックスのほうがいい響きかと。
ピーは英語でおしっこの意味です。pee
スターは英語で星。star
スターバックスのロゴマークの女性について
スターバックスのロゴマーク。
なんとなくぼんやりと見ていると、自由の女神なのかなとも思える女性のイラスト。
実際には女神ではなく、セイレーンという名のギリシャ神話に登場する海の怪物です。
セイレーンは上半身は人間の女性の姿をしていて、下半身は魚です(以前は鳥とされていた)。
人魚とのちがいは、セイレーンには尾が2つあること。
スタバのマークをよく見てみると、アームウォーマーをはめて裏ピースしているようにも見えるあれは、尾っぽなんですね。
今現在のスタバのマークは改良版です。
以前はセイレーンの全身が描かれていました。
女性が足を広げているように見えると苦情が入ったらしく、現在は上半身(+上にあげられている尾の先)のミディアムショット的な構図に変わりました。
セイレーンは元々は航海中の人間を惑わす怪物ですが、スタバのマークとして描かれている彼女はもう美しき女神のような風格を放っていますね。
GODIVAのロゴマークの女性について
ロゴマーク関係の話でもう一つ。
高級チョコレートのGODIVA(ゴディバ)について。
GODIVAのマークといえば、馬に乗った裸体の女性。
これにも元となった昔話があります。
イングランドの伝説に出てくるゴダイヴァ夫人がもとになっています。
美しく情け深い心を持った伯爵夫人でした。
彼女は領民に高い税金を課す夫に対して、重税をやめるよう意見しました。
夫は、お前が裸で馬に乗って街を行進したら改善してやると言い放ちました。
ゴダイヴァ夫人は領民のために実行しました。
街の人たちは恩義を感じ、目を背け窓を閉ざし、ゴダイヴァ夫人の行進を見ないようにしました。
民を思いやり民からも慕われた女性・ゴダイヴァ夫人の伝説から、GODIVAの名前とロゴマークが誕生したというわけです。
ちなみにこのゴダイヴァ夫人伝説にはさらなる興味深い話があります。
街の人々が皆ゴダイヴァ夫人の行進を見ないようにする中、一人だけこっそり覗き見している者がいました。
トムという名前の男でした。
このことからピーピング・トム peeping Tomという英語の俗語ができました。
peeping Tomは、覗き魔や出歯亀を意味します。
これを初めて知ったときは「なるほど!」と思いました。
以上、スターバックスの名前の由来と、スタバとGODIVAのロゴマークに関しての小ネタでした。