エッセイ漫画『大家さんと僕』を読んで

大家さんと僕 本・漫画
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カラテカ矢部太郎さんの初エッセイ漫画『大家さんと僕』を読みました。

 

話題になっている本ですね。現在(2018年5月)Amazonでも楽天でも入荷待ち状態です。

 

この漫画、ほのぼのとした絵柄がかわいらしく

 

穏やかな福を感じるようなエピソードから、そこまで書いちゃうのかというエピソードまであり

 

クスッとしたり、意外にハラハラしたり

 

日常系といえども現代ではなかなかない日常や、大家さんと矢部さんのおもしろい関係性が垣間見えました。

 

矢部さんもですが、大家さんも、人柄の味わいというのか、そういうのが柔らかに出ているかのようです。

 

 

 

大家さんの言葉づかい、一朝一夕には作り上げられないような味わいがあった。

 

「ごきげんよう」もそうですし、「たらこ くださる?」とか何気ない言い回しが上品でかわいらしい

 

「カフェーでお紅茶でもいかが」のセリフも個人的に大好き

 

言葉はむずかしいもので、「ごきげんよう」「たらこ くださる?」と同じ言葉をしゃべっても、それがどんな味として相手に受け取られるかは千差万別。その人が持っているあらゆる要素が掛け合わされての相手への印象となりますのでね。

 

大家さんは大家さんの味。矢部さんは矢部さんの味。それぞれの味がある。

 

 

味でいうと。

漫画には矢部さんの後輩である「のちゃーん」さんという芸人が登場します。

のちゃーんさんがまたいい味だしている。

 

ギャル男芸人であり、独自の言葉を連発するのちゃーん。

そして彼は遠慮なしに発言します。

 

大家さん宅の庭の草むしりをお手伝い中に、大家さんが休憩用のお茶を出してくれたときのこと。

のちゃーん「暑いのに熱いお茶って罰ゲームっすか」とご本人の前で言っちゃいます。

草むしりの作業は丁寧なのちゃーんです。

 

リハビリ中の大家さんを訪ねたときには、「リハビリでムキムキになってなくてよかったっすよ」と冗談をいって大家さんを笑わせるのちゃーん。

 

要介護認定が上がって落ち込む大家さんに、「大家さんはレベルが上がった!」テレレレテッテッテー(ドラクエ?)と言って励ましたり。

 

そばで聞いている矢部さんはハラハラするも、大家さんは楽しそう。

 

矢部さんがインタビューで語っていたのは、「のちゃーんは人に気をつかわないことで、相手にも気をつかわせないところがある」ということです。

参考 カラテカ・矢部太郎と大家さんは契約書の“甲と乙”を超えた関係!?『大家さんと僕』インタビュー【後編】 | ほんのひきだし

 

のちゃーん、かわいがられるのもわかります。

 

続編があれば、のちゃーんと大家さんのエピソードをさらに読みたいところ。

 

 

 

『大家さんと僕』は、(現代のライフスタイルからすれば)ちょっと不思議な関係性の上に穏やかで丁寧な気持ち・暮らしぶりが感じられる、そんなエッセイ漫画かと思います。

 

矢部さん、大家さん、のちゃーんの味も、一朝一夕にあらず、……

 

P.S. 最近大家さんの影響でほうじ茶を飲むようになりました

 

 

【2018年8月24日追記】

今朝、大家さんが亡くなられたことを知りました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

漫画のエピソードを思い出しながら、ほうじ茶を飲みたいと思います。

 

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