映画『マルホランド・ドライブ』を観た感想

 

映画『マルホランド・ドライブ』(2001)を鑑賞。

意味不明に感じながらも、後から解説を見てアハ体験させてもらった作品だった。

(※本記事では明確なネタバレはないながらも、ヒントにつながるようなことは書いてあるので、絶対にネタバレしたくない方はご注意を)

 

それでは以下、感想です。

 

『マルホランド・ドライブ』を観終わった後に、いやもう観ている最中に一番思ったことは、「意味不明」だった。

サスペンスかと思って観始めたけど、「これ、ダークファンタジー?」と思えるくらいに、不思議なことや現実離れしたことが起こっていく。

宇宙みたいにぼわーんと不思議空間が膨張していく感覚。

 

ホラーのように、怖い部分や不気味な描写もある。ラストのほうで妖精みたいな小っさい老夫婦がケタケタ笑いながら出てくるシーンでは、思わず私は笑ってしまった。ホラーとコメディは紙一重な部分がある。

 

小っさい老夫婦の正体も結局最後までよくわからなかったし、伏線回収されてない部分があるし、そもそも何ひとつとしてハッキリとした回答は映画の中で提示されていないんじゃないかという。

 

抽象的で芸術性を重視した作風……というふうにも見えない。現実的な色が強いというか、人間的・社会的な画(え)が多く、どうしてもサスペンス風に見えてしまう。でもファンタジーのように現実離れした不思議できっかいなストーリーがつづいていた。

 

意味不明だけど、2時間26分の長めの作品を最後まで観てしまった。

どういう意図が隠されていたのか気になった。

何か意味はあるんだろうと思って、ネットで調べてみることにし、折よく、ユーチューブでわかりやすく解説している動画があった。

 

解説を見てみて、なるほどこういうことだったのかと納得。

やはりちゃんと意味があった。

ダークファンタジーかのようにも見えていた印象が、サスペンスに振り戻された。

宇宙的にぼわーんと不思議な空間が膨張していく感じも、物語の構成を知ったら「そう感じるのも自然なことか」と腹に落ちた。

この記事ではネタバレはしませんが、後から意味不明な部分の謎が解けて、本当になるほどと思ったし、いいアハ体験をさせてもらいました。

最も陳腐とされるような部類のオチを、こちとらそれに思い至らずに使われていた……そんな「やられた」感みたいなところもある。

この作品の内容がわかったときに、意味不明なところも意味があったこと、等々、じわじわと作品への感心や充足感が上がっていった。自分の中で今後も印象に残るであろう映画だと感じた。

 

それにしても、見せ方が難解というか。

時系列のズレまであって複雑だった。

この内容を一発で理解できた観客はいるのだろうか。一発で理解できたら、名探偵レベルなのではないだろうか。

 

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