ハリウッド実写版『名探偵ピカチュウ』が2019年5月3日(金)、日本で公開される。
ピカチュウの声はデッドプールのライアン・レイノルズが担当。
ピカチュウ、人間の言葉をしゃべっちゃう。
ピカチュウといえば「カワイイ」キャラクター。
鳴き声なんかもカワイイ。
しかし名探偵ピカチュウに限っては、声もキャラも渋い。
渋いといってもクールではなく、テッドみたいに「調子のいいオヤジ」風味が入っている。
「名探偵ピカチュウ」って同タイトルのゲームがあって、そのピカチュウがすでに「オヤジ風味」でペラペラとしゃべってるようだ。
ピカチュウは純粋に可愛くなくちゃ、という声もあるようだけれど、ああいうキャラにしたのもわかる部分はあるというか。
名探偵ピカチュウのように、ジョークや皮肉を言えたり、かわいいと言われて「かわいいのはキミだ」なんて軽口で返せたりするキャラのほうが、物語の中で動かしやすいというのはある。
明るい映画、特にコメディ要素の強い映画では、ずいぶん描ける幅が広がる。
キャラがイイ子ちゃんだと、「こういう行動はしない」「こういうことは言わない」となって、取れる選択肢が減ってきてしまう。
「やんちゃ」「はすっぱ」などの「聞き分けのないコドモ」的なほうが突飛な言動をして物語が発展していきやすい。
大人の登場人物にしても「紳士・淑女」系より「オヤジ・おばはん」と呼ばれるようなキャラのほうが無遠慮に発言する分、物語を補完するようなセリフを吐かせることができたりもする。自由度が高い。
身体の柔軟性の「可動域」があるように、キャラによる「言動の可動域」みたいなのもあるよなあと。
それが「物語の可動域」につながったりする。
自分でも小説を書いていて、動かしやすいキャラ・動かしにくいキャラというのはどうしても出てきてしまう。
主要キャラの中にKY的な人物やズケズケと物を言う人物がいると助かる。
その逆の「らしさの固まり」みたいな「言動の可動域の広くない」キャラを描くのも、楽しいのは楽しいんですけどね。
映画『名探偵ピカチュウ』には、渡辺謙さんもご出演。
予告編を見ると大谷育江さん(ピカチュウの本家声優さん)の声があてられてるところもあるし、早く公開が待たれるところ。
ゴールデンウィーク期間中に封切りとなるなんて、まるで狙ったようだ!(狙ったんでしょう)
私もきっと観ます。