『人生フルーツ』を観てきた感想

柚子 映画(映画館で観た)
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映画『人生フルーツ』を観てきました。

内容紹介
名古屋近郊の高蔵寺ニュータウンの一隅で、雑木林に囲まれ自給自足に近い生活を営む建築家の津端修一氏と妻の英子さんの日常を追ったドキュメンタリー。阿佐ヶ谷住宅をはじめさまざまな団地などの都市計画に携わってきた津端氏が自ら手掛けたニュータウンに居を構え、時を重ねてきた二人の暮らしを通し、日本が失った本当の豊かさを探る。ナレーションを女優の樹木希林が務める。

(引用元:シネマトゥデイ

 

津端修一(つばたしゅういち)さん、90歳。英子(ひでこ)さん、87歳。

 

ご夫婦の日常を追ったドキュメンタリー映画です。

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穏やかでチャーミングなご夫婦

上の動画のサムネからも伝わるかと思いますが、チャーミングで穏やかで柔らかな印象のご夫婦です。

 

旦那様である修一さんが開発に携わったニュータウンの一画で、修一さん自ら設計したお家(尊敬する外国の建築家の自宅と同じつくりにしたらしいです)に住み、ご夫婦仲よく家庭菜園や食事をたのしみながら日々生活されています。

 

奥様のひでこさんが作るお料理の数々、多彩。

 

ご自宅で育てたフルーツや野菜を、オーブンや圧力鍋などを使って調理します。

 

修一さんの好物であるじゃがいも料理をはじめ、和食、洋食、みたらし団子からガトーショコラまで何でも作ってしまいます。

 

ご夫婦でテニスをしたり、著書の出版イベントも兼ねて台湾に旅行に行ったりと、老後の人生をナチュラルに前向きに・それでいて穏やかに過ごしています。

ひでこさんと修一さん

奥様のひでこさんは目がきれいに輝いているのが印象的でした。

 

旦那様の修一さんは、柔和な表情&語り口が印象的。ひでこさんいわく「とくに晩年になって、とても良い表情をするようになった」そうです。

 

修一さんは、若かりし頃は海軍に所属し、戦闘機の設計に従事していました。

 

自分だけ海軍の特権でいい暮らしをするのは忍びないと思い、日本に連れてこられていた台湾人の若者たちが暮らす宿舎の二階だったか屋根裏だったかを間借りし、彼らとともに生活をしていました。

 

そうして交流しているうちに、とある台湾人の若者から「津端」(修一さんの名字)と彫られた手作りハンコをプレゼントされます。

 

その台湾人の若者とは終戦後に連絡がとだえていました。近年になって彼が戦後まもなく亡くなっていたことを知ります。前述の台湾旅行では、修一さんはひでこさんと一緒に彼のお墓を訪ねています。彼のお墓に、ずっと使っていた「津端」のハンコを返還してきました。

 

修一さんは、さまざまな国内外のニュータウンの開発に携わってきました。

 

ひでこさんは、修一さんがやりたいと思ったことを応援し協力し、暮らしを支えています。それでいてちょっと修一さんのお姉さんやお母さん的な部分があって活発です。

 

修一さんはひでこさんのことを「ひでこさん」と呼び、ひでこさんの料理を「おいしい」と食べ、ご自身とひでこさんをモチーフにしたとても可愛いイラストを描きます。そのイラストを見るだけで、修一さんのお人柄だったり、ひでこさんへの気持ちが伝わってきます。

 

お互いを思いやっているのが手に取るようにわかります。

 

修一さんとひでこさんの暮らし方・生き方は、ひとつの理想形といえましょう。

「人生フルーツ」な生き方

柚子

修一さんとひでこさんの日常を素敵に感じる人が多いのは、家庭菜園をしているからとか料理にこだわっているとかそういうことというよりは、根本は、日々の生活を、ナチュラルに前向きに(気張ったポジティブさじゃなく)、たのしみながら過ごしていることにあるかと思います。

 

日々の生活をたのしめているから、夫婦仲がいいというのも多分にあるでしょう。

 

人それぞれ、環境や境遇や個性がちがいます。生き方は様々です。なので、人間どういうライフスタイルが正解ということはない……。

 

本人の納得する日常が送れればいい。のですが。

 

自分の望むことが何かわからない、何から始めたらいいかわからない、と思っているときには

映画のなかで修一さんが語るに、「できることから、ゆっくり。こつこつと」やっていけばいいのだそうです。

それが「人生フルーツ」でしょうか。

フルーツの実がなるように……ゆっくり……こつこつ……。かな。

 

 

さて。

よく行く劇場で、けっこう長いあいだ公開されていて気になったこのドキュメンタリー映画。

観ている側は、自分が理想とする暮らし方・老後の送り方を多少なりとも観ている最中に考えさせられるでしょう、そんなドキュメンタリー映画でした。

 

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