「ラッツァネ」
この文字を見るとイタリアの食べ物っぽくてお洒落な印象がある。
ひらがなにしてみるとどうだろう。
「らっつぁね」
ズーズー弁感を感じた方は鋭い。
「らっつぁね」とは、宮城や岩手の一部地域で使われている方言である。
「らっつぁね」の意味・使い方
「らっつぁね」は、ゴチャゴチャしている、散らかっている、そんな状態を指して言う。
《例》
「あんだの部屋、らっつぁねごだ。片付けろ」
→あなたの部屋、散らかってるね。片付けなさい。
「書類ゴダゴダしてでらっつぁねがら整理すっか」
→書類が散乱してる(あるいはまぜこぜになっている)から整理しますか。
物理的に雑然としている時にも使うし、思考がまとまらないなど心理的・心情的にゴチャゴチャしている時にも使える。
セーラームーンの主題歌の「思考回路はショート寸前♪」とか、ズーズー弁に意訳すれば「らっつぁね」になるかもしれない。
「らっつぁね」、一見イタリア語っぽくも、カオス的な意味のズーズー弁でした。
語源は「埒も無い」かと思います。
「らっちもない」
↓
「らっつあない」
↓
「らっつぁね」
↓
「らっつあない」
↓
「らっつぁね」
ちなみに「私の家、散らかってます」を、「オラの家、らっつぁねべすた」みたいに言うこともできるのだが、これをカタカナにすると。
オラ ノイエ ラッツァネ ベスタ
なんということでしょう、たちまちヨーロピアン!
(おわり)