エッセイ:納豆もち

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~故・伊丹十三監督風の文体(というよりは語尾)で書いてみるエッセイあるいはコラムのようなもの~

 

私の中でもちといえば納豆もちであった。

納豆もち、いまはけっこう知る人も多いのですかね?
納豆もちは宮城や秋田など、東北でよく食べられるイメージがある。

納豆もちはその名の通り、もちに納豆をからめたり乗せたりしたものだが、納豆に砂糖を入れる地域もあれば入れない地域もある。
私の地元では入れていた。

なので私にとっての納豆もちといえば、砂糖が混ざったものであった。
納豆と砂糖。この組み合わせにエッ!と驚く人も多い。

かくいう私もエッ!と驚いたことがある。納豆と砂糖の組み合わせは納豆もちにのみ用いるものであり「納豆もちオリジナルフレーバー」という意識であったので、秋田県のほうではもちに限らず納豆に砂糖を入れてそのまま食べたり、それどころかひきわり納豆にさえ砂糖を混ぜて食べると聞いたときにエッ!と出ましたね。

 

納豆もちはおいしい。
納豆は米との組み合わせがバッチリなのだから、おもちとも合うのであります。

納豆に砂糖を混ぜるのは単純に甘味を出すためもあるが、納豆に砂糖を混ぜることによってねばりがよく出る。ねばりの強くなった納豆がもちにからまって、もちとより融合し、まろやかながらコクや味わいがより感じられるようになるかと思います。

 

私が幼稚園かそれくらいのときに、地区内でもちつき大会をした記憶がある。
ついたもちを皆でテーブルを囲って食べた。保護者たちが数種類のおもちの味付けを用意してくれ、子供たちはいろんな味を楽しんだ。

その中で一番人気だったのが納豆もちだったと覚えている。
もう誰だったのかは記憶にないが、男の子が「おかわり! 納豆もち!」と元気に叫んでいる声と、どこかのお母さんが「あら! 納豆もち?」と意外そうに応じていた声を覚えている。

その後も納豆もちをおかわりしている児童は多く、小さかった私は「へえ、みんなも納豆もちが好きなんだな」みたいに思ったと思うし、大人たちも「意外に子供たちに人気があるのは納豆もちなんだな」みたいな空気だった気がする。

 

宮城県の道の駅などに寄ったりすると、出来合いの納豆もちがパック詰めで売られているところもあります。あと宮城県で有名なのはずんだもちですね。枝豆をゆでて潰して砂糖(ときおり塩)を混ぜたずんだ。こちらもいわば豆に砂糖を加えたもの。ずんだもちもいいが、私はずんだはシェイクが好きであります。

シェイクの話に逸れてしまいました。
もちに話を戻します、納豆もちに。

納豆もち、しかも砂糖を混ぜた納豆もち。
馴染みないと奇妙に感じるかもしれませんが、幼稚園かそれくらいの子供にも人気がありましたので、馴染みやすい親しみやすい味であるとお考えいただければと。

 

当記事は、以前自分が別サイトに書いた記事の移転になります。
別サイトでの公開日:2019/10/09

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Saeka Kadomatsu
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この記事を書いた人
門松冴果

Saeka Kadomatsu
映画と文(ぶん)が好きな物書きです。小説を書いています。

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