エッセイ:小豆島のフェリー乗り場の売店にて

小豆島 土庄港 エッセイ
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~故・伊丹十三監督風の文体(というよりは語尾)で書いてみるエッセイあるいはコラムのようなもの~

 

香川県の小豆島に旅に行ったことがあった。

小豆島の観光スポットといえば、約束の丘展望台、エンジェルロード、世界一狭い土渕海峡、ほかにもオリーブ公園や二十四の瞳映画村など、複数ある。

そういった観光スポットを巡るのも旅の楽しみの一つであるし、思いがけずに面白い人や物事に出会うのもまた旅の楽しさの一つである。

さてこの小豆島の旅で、思いがけず面白い人物に出くわした。

 

土庄港のフェリー待合所の売店に面白い売り子さんがおられた。
60代くらいの女性だろうか。ここでは呼び方を「お母さん」とします。

私は売店付近の椅子に座っていた。
お母さんとお客さんのやり取りが耳に入ってきた。

お客の男性が缶チューハイを買おうとしたとき
お母さん「チューハイ? レモンのならあるで。小さいのしかないけどな。350(ml)の。小さいで。10本でも買ってくか? ハッハッハッ。――1本でよろしいのか? けど今飲んだらアカンで。お客さんもう酔うてますやん。これから船乗るのに。もうずいぶん飲んだんやろ? 今飲んだらアカンで。はい、ありがとうございました」

他のお客さんが商品の値段を聞いたとき
お母さん「それ200万円」

女性客が500mlのペットボトル飲料を買ったとき
「これ割高になってるんだけど、160円」(言うほど割高でもない)

お母さん、何か付け足さないと気が済まないみたいであった。
お母さんの「もう一歩心を近づける」ような接客に和んだ。

私はその日のうちにお母さんの会話をメモして小豆島の旅の思い出として残したものです。

 

当記事は、以前自分が別サイトに書いた記事の移転になります。
別サイトでの公開日:2019/10/09

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Saeka Kadomatsu
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この記事を書いた人
門松冴果

Saeka Kadomatsu
映画と文(ぶん)が好きな物書きです。小説を書いています。

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