エッセイ: 腹を空かせて車酔い

エッセイ
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~故・伊丹十三監督風の文体(というよりは語尾)で書いてみるエッセイあるいはコラムのようなもの~

 

わりと前の話である。

久々にひどい乗り物酔いを体験した。

お出かけのために、バスに乗り、その後に自動車に乗りかえての移動をした。

バスでふわっと酔う気を感じ、自動車に乗ったらおんどろおんどろと憑りつかれたように本格的に酔ってしまった。
自分が車を運転するなら酔わぬが、乗せてもらう側だったので制御不能であった。

酔った原因は、おそらく、その日の夕ご飯においしい物をたんと食べようと思い、あまり食べ物を胃に入れぬままで乗り物に乗ったのが悪かったのである。
空腹だと酔いやすいのですよね。
一応事前に酔い止めのドロップを一粒なめたけれども、空腹の力というやつはそれを上回って強かったのであります。

 

自動車の中で、酔い止め効果のありそうなあたりやめガムを噛んでみるも、時すでに遅し。

なぜかさらに酔いが深まる結果になった。
空腹が車酔いの主な原因だと思ったので何か口にしたかったのだが、酔っている体は固形物を受けつけなくなっていた。
食べ物を想像するだけでも気持ち悪い状態になった。
時間が経ってはその分空腹を感じてさらに気持ち悪くなる、という悪循環に陥った。

乗り物酔いをするとどうしようもなくなるあの世紀末感。
意気消沈するわ、動作は緩慢になるわ、視界は狭くなるわ、頭は働かなくなるし、食べられない、飲めない、しゃべれない、動けない、何もできなくなる。ただじっとして治るのを待つしかなくなる。これはまるで呪いです。

普段は車酔いをしたとしても軽いものだったり、わりとすぐ復活したりするのですが、そのときは本当に症状が重かった。
車を降りてからも気分は優れなかった。

その結果が。

その夜おいしい物を食べられずに寝るという結果になった。
夕ご飯においしい物を食べるために朝昼ひかえめにした結果がこれである。

いい結果を先読みして一手打つも本末転倒な結果に。って、ことわざにありそうですが、思い浮かばないのが残念である。

とりあえずそのときの教訓としまして。
バスなどの乗り物に乗って移動する際は、ちゃんと食べておく、空腹で乗らない、という教えを改めて得た。小学生に聞かせる教えみたいである。

そんなこんなもありましたが翌朝に体調はよくなった。
朝食に冷えたフルーツを食べた。とてもおいしかった。
体に染み込む感じだった。
なんだかんだでおいしいもの食べたな、と思えはしたのでありました。

 

 

当記事は、以前自分が別サイトに書いた記事の移転になります。
別サイトでの公開日:2019/10/18

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Saeka Kadomatsu
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この記事を書いた人
門松冴果

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映画と文(ぶん)が好きな物書きです。小説を書いています。

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