映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の感想(2日連チャンの鑑賞)

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 映画(旧作レビュー)
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※ネタバレ要素あり

 

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)を鑑賞。

タイムリープSFアクション作品。日本のラノベ原作、トム・クルーズ主演。

ええと、なんで今まで私はこの映画を見逃していたのか。なんせおもしろかった。おもしろくて2日つづけて観ました。そのくらいおもしろかった。

 

1回観ただけではきちんと理解しきれない部分があった。敵のアルファとかオメガとかの説明もきちんと頭に入ってなかった。

それでも初回の鑑賞から楽しめた。序盤~中盤くらいはワクワクして「この作品好きだ!」と確信。しかしラストは一瞬「え?」と思った。もしかして何もなかったことになるエンドなのか?と。だとしたら残念だなと思ったわけですが。

ハッと着想。思えば最後の戦闘シーンは暗くてよく見えてなかった(意識的にもきちんと見てなかったと思う)のだけれど、もしかして最後は「主人公は再び能力を…」ということだったのか?と。だとしたらこれはすごいおもしろいのでは!と、最後のトリックを推測してみたらワクワク楽しくなって。

そういうことだったのかどうか確かめるために、次の日に2回目の鑑賞をしてみました。今度はじっくり観ました。そしたらそういうことでした。最後の戦闘、ラスボスとなるオメガだけでなくアルファも近くにいて、そんでアルファのアレが主人公にああなって…!

ちゃんと水の中でも例の神経同調の描写(触手のようなのがしゅるしゅる這う&主人公ケイジの眼が全体的に黒くなる描写)もされてました。2回目の鑑賞でそのシーンを観たときと本編終わってエンドクレジットが流れたときには音を出さない拍手をしてました。素晴らしいストーリー展開だなと。素晴らしい!

 

タイムリープの能力をエイリアンから(意図せず)授かるという設定がおもしろい。ふと疑問に思ったのは、中核となるオメガはもちろん一体だけの存在だけど、アルファはどうだったんだろう。ま、アルファの存在は618万分の1の確率なんで、ほかにも存在している可能性はないこともないわけですが、作品の中に出てきたアルファ(ビーチのアルファと、ルーブル美術館のアルファ)は同一の個体だったってことでいいのか?

最終的には主人公はビーチの戦場には行ってないことになるので、主人公が最初にビーチでやっつけたアルファも死んでないってことになるかと思います。そんでそのアルファがルーブル美術館のほうにやってきたってことなんでしょうか? はっきりとはわかりませんが、アルファの存在は1体だけだった説でも、1体だけではなかった説でも両方ともいけますね。

 

 

タイムリープやタイムトラベルものって記憶が消えたりすれちがったりして切ないから恋愛モノと相性がいいといわれたりします。この映画はそこまで恋愛要素が表立ってはいませんが、多少出てくる恋愛要素はうまい具合にストーリー展開に絡んでいてよかったです。

主人公とリタがビーチを抜け出して、幻覚で見たドイツの場所を目指しているときとかそうですね。その頃には主人公はリタを異性として気になってるっぽかった。そして小屋での、リタの死に際のミドルネーム案件。ミドルネームは親しい間柄でしか教えたり呼んだりしないというのをどこかで聞いたことがあるので、死に際に「私のミドルネームはローズ」と教えられたことによって、主人公のリタへの情がグッと深いものになったのかなと。その次から主人公は一人で行動しますし。どうやってもリタはあの場で死んでしまうから、彼女の命を救うために一人で行動する選択をしたと。そういった恋愛要素も「時間のループ」設定をうまく巻き込んでストーリー展開につなげていたのでよかったです。何度も同じ時間が繰り返されるわけですが、観客を飽きさせないように作られていると思いました。少なくとも私は飽きなかった。

 

J分隊の活躍もよかった。主人公が放り込まれたJ分隊のメンツは、一見イカれた烏合の衆。それでも最後のルーブル美術館の戦闘では気持ちを一つにして堂々の決戦。そのときには主人公のタイムリープ能力は消えてるから、戦っているほうは本当に生きるか死ぬかの一発勝負なわけで、だからこその兵士たちの覚悟や自己犠牲が胸に迫るわけですな。そんなこんなの最終決戦後は再びリセットされ、主人公以外からすればなんだかわからずに急に敵が滅んだということになる。しかしその背景には、人知れず、本人たちさえも知らず、いつもの訓練のランニングでくだらない軽口を言い合っているているJ分隊の決死の活躍があったというのがまたいいじゃない。

ラストで主人公とリタが再会するシーンも「おっ」と思いました。主人公役のトム・クルーズがリタに向けてニカッと満面の笑みをするんだけど、この満面の笑み、映画の冒頭で将軍と面会をするシーンでも将軍に向けてやっている。ただ、このときは臆病者だった主人公。前線にいくのを避けるためのごますり的な笑顔でなんともうさんくさい満面の笑みだった。すべてが終わってラストにもう一度、顔の作りとしてはほぼ同じ満面の笑みをリタに向けてするんだけれども、そこに込められた感情とか主人公の精神はもう別なものに変わっている。成長している。

 

いろいろといいと思える映画だったわけですが、ただ、先にも書いたとおり、ラストの戦いのシーンは画面が暗くてよく見えなかったのは残念。「この人はトム・クルーズだろうか?」とわからないところもあったので。部屋を暗くしてもよく見えなかったのでけっこうよほどの暗さ。まったく別の映画でも画面が全般的に暗くて、それだけでレビューがけっこう悪くなっていた作品もあったので、映像作品での画面の明るさ・暗さってのは大事だよなあ。ま、たしかに画面が暗くてよく見えないとストレスにつながるし。

 

ところでこの映画、日本のラノベが原作だったということを私は知りませんでした。初回の鑑賞の後に、原作となる小説でもあるのかなと思って調べてみたら日本のラノベが原作だと知り、驚きました。そして初回の鑑賞後に原作のラノベをネット購入しました。読むのが楽しみです。

 

というわけで2回鑑賞したわけですが、2回目の鑑賞となると、初回よりは余裕を持って鑑賞できますね。理解力も深まるし。とはいえおもしろい作品でなければ2回観るのはしんどい。その点、映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』はゲームオーバーしたゲームを再びプレイするかのように、「再プレイ余裕」でした個人的には。おもしろいから。楽しめた映画でした。また観るでしょう

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