『バグズ -昆虫食は地球を救うか-』を観て(まとめ多め)

salad 映画(旧作レビュー)
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ドキュメンタリー映画『バグズ -昆虫食は地球を救うか-』を鑑賞。

 

昆虫食の可能性を見い出す海外作品です。

 

料理人と研究者が旅に出、昆虫を料理したり食してみたりします。

 

とある機関の発表によれば、2050年には世界の人口が90億人になり、70%の食料生産増加が必要になるとのこと。そこで世界を救うのが「昆虫食」だとのこと。

 

しかし、別の機関は、120億人に行き渡る食料があると言います。

 

料理人や研究者は、そのズレに首をかしげます。

 

昆虫食を啓蒙する背景には、「食料生産不足から地球を救う」の大義名分があるけれども、本当は食料生産不足が問題ではないのかも、と。

 

ではなんのための昆虫食の啓蒙か。

 

出演者が映画の中で昆虫料理のにおいをかいだときに、「土のにおいがする」や「スパイシーなにおいがする」などの感想ではなく、「○○のにおいがする」と言っていたのが、ひとつの答えでしょうか。

 

すでに世界には昆虫食ビジネスに着手している人たちがいます。大手企業が目をつければ、一気に昆虫食が普及するかもしれない。

 

料理人や研究者は、
健全な食料システムが供給できるのか
生態系を破壊しないか
を懸念しています。

 

というのが、映画の大まかな内容です。

 

 

いったん話はそれて、私が映画を観て抱いた「昆虫食」への印象の変化をお伝えします。

 

・映画を観る前までは、昆虫食はてんでNGでした。比較的メジャーなイナゴの佃煮すら、食べたことがないし食べたいと思わないほどだった。

・映画を観て10分ちょっとで、サクサクの揚げ芋虫を「食べてみたい」と思うように。

・映画を観て30分で、もはや映像の難易度としてMAX高そうな虫食も平気で見ていられるようになりました。物によっては「食べられそう」な虫食もある。

 

結構な変化だと思うのです。その間には、映画出演者の以下のような証言がありました。

 

様々な昆虫食を食べてみたけれども、食中毒になったのはシドニーで食べたハンバーガーだけだった。
大量生産される食品こそが不自然。こういった食品は糖尿病やガンの原因になり得る。
昆虫食は栄養価が高いし、薬の代わりになる食材もあり、こっちのほうが人間には自然な食料なのではないか。

 

一理あると思わされました。

それから次のような見解も。

 

寿司だって、ひと昔前までは偏見があった。
「生の魚を食べるなんて気持ち悪い」と思われていた。
今ではそんなイメージは払しょくされ、駅にも寿司が売られているほどだ。

 

これにも「たしかにな」と。

 

ひと昔前は外国のsushiは、アボカドロールなどが主流で、生魚を使わない印象がありました。食べてもサーモンのみ、みたいな。今はほかの生魚にも抵抗がなくなってる印象。chu-toro(中トロ)など、外国人も好きだし。

 

そして私の知るネイティブカナダ人が「寿司が嫌いなカナダ人なんていないよ」と言ってたことがあった。もはや先進国で寿司をゲテモノ扱いするところは、まずないだろう。

 

カニとかウナギとか、もうちょっとサイズが小さければ「昆虫」として存在してそうな見た目。だけど水の生き物の彼らは食用として高級で愛されている。

 

シーフードは「味のよさ」がある。しかしそれでいえば昆虫食だって美味しいのは色々とあるようだし(中には絶賛されているものもあった)、安全性もそれなりにクリアできるとなれば、あとは「ゲテモノ」イメージが刷新されれば海の幸くらいに大躍進の可能性も持っている。

 

1時間ちょっとの映画で、私は昆虫食に対する視野が広がりました。同時に抵抗感も薄らいだ。

 

大手企業が本腰を入れて昆虫食マーケティングを仕掛ければ、世間の昆虫食への抵抗感はグッと下がりそうです。

 

「健康にいい・美容にいい」を押し出していけば一躍トレンドになるかもしれない。安全性とおいしさが確保されて、イメージが変われば、海の幸ならぬ「土の幸」なんかがメインストリームになることもあるかも。

 

フランスではすでに昆虫食がスーパーマーケットで手軽に買えるそう。日本でもそんな日が遠くない未来にくるかもしれない。

 

可能性が未知数にあるから、そりゃ躍起になってビジネスを狙う人が出てくる分野だな、と思わされました。

 

映画の中でもいわれていた「環境にやさしい食料システム」がどれだけ確保できるか。そこだよなあと。

 

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